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帰属意識が低い原因と高める方法を徹底解説

人間は家族や学校、会社などの集団・組織に属しており、その一員である意識や感覚のことを帰属意識と言います。企業においては、従業員の帰属意識の高低によって、様々な影響があるので注意が必要です。

この記事では、帰属意識の概要、低くなる時の原因・対処法、高めるための方法を解説します。従業員の帰属意識に課題がある場合は、ぜひ参考にしてみてください。

帰属意識とは?

帰属意識は、特定の組織や集団に所属している意識・感覚です。企業における帰属意識は、自分が会社の一員であることを感じている、会社の仲間であるといった感覚と言い換えることができます。

企業への帰属意識が高い人材は、会社に愛着や関心を持ち、長く所属したい、会社に貢献したいといった思いを持つことが多いです。一方で、帰属意識が低い場合は、仲間意識を感じられず、モチベーションが下がったり、興味を失い離職を考えたりする傾向があります。

帰属意識と似た概念である「エンゲージメント」についても押さえておきましょう。どちらも企業に対する愛着や興味・関心を示す概念ですが、感情やベクトルに違いがあります。

帰属意識は、会社に愛着を感じているものの、必ずしも貢献する行動につながるとは限りません。エンゲージメントは、愛着と会社に貢献したいという思いがセットになっているのが特徴です。また、帰属意識は従業員から企業への一方通行的な思いですが、エンゲージメントは双方に貢献意欲があります。

≫ 「従業員エンゲージメント」とは?必要性・要素・向上策・事例など徹底解説

帰属意識が低くなる主な原因

企業に所属しているにも関わらず、帰属意識が低くなるのはなぜなのでしょうか。ここでは、5つの原因を解説します。

  • 終身雇用が崩壊しつつある
  • 働き方の多様化
  • ビジョンに共感できない
  • コミュニケーションが不足している
  • 会社からの評価やサポートを実感できない

社会の変化や職場環境など様々な要因があるので、原因をしっかり理解しましょう。

終身雇用が崩壊しつつある

これまでの日本社会は、入社した会社に定年まで勤めあげる終身雇用が一般的でした。長期的に労働力を確保すること、人材を長期的な目線で育成することを目的に採用されていましたが、経済の低迷により維持が難しくなり、徐々に成果主義に移行し始めています。実際、同一企業で働き続ける人材の割合は減少傾向にあり、終身雇用は崩壊しつつあるのが現状です。

終身雇用には、帰属意識の高い人材を育てられるというメリットがありました。長期間育成し、企業への理解を深めることで、会社に愛着を持つ人材を確保することができます。しかし、終身雇用が当たり前ではない今、短期間で帰属意識を芽生えさせることは難しく、従業員の帰属意識が低くなりやすい環境になっています。

働き方の多様化

政府が推進している働き方改革や新型コロナウイルス感染症の流行などをきっかけに、様々な働き方が登場しています。リモートワークの普及によって会社とのつながりが希薄になることもあれば、そもそも会社に所属せずフリーランスとして働く方法を選択することも可能です。

会社に所属することや通勤することが当たり前ではなくなったことで、帰属意識は低くなるリスクが高まっています。従来のスタイルにこだわっていると、さらに帰属意識が低下するおそれがあるので、働き方の多様化に合わせて柔軟に働ける体制を整える必要があるでしょう。

ビジョンに共感できない

従業員が同じ方向を向いて取り組むためには、共感できるビジョンが必要です。企業理念や事業の目的に共感することによって、この企業で働きたい、事業の成功に貢献したいといった帰属意識が芽生えます。

しかし、ビジョンや目的が曖昧であったり、共感できなかったりすると、企業に所属している意味を見失ってしまうでしょう。その結果、帰属意識が低下し、モチベーションの低下や離職などにつながってしまいます。

コミュニケーションが不足している

帰属意識を高めるためには、人とのつながりも重要です。上司と部下、同僚同士、他部署との関わりがあると、何気ない会話からもつながりを感じられ、居心地が良くなります。

コミュニケーションが不足していると、会社でのつながりを感じにくくなり、帰属意識が低くなりやすいです。近年、リモートワークが普及したり、チャットツールを活用したりすることが多く、意識していないと対話が減りやすい状況になっています。

会社からの評価やサポートを実感できない

誰しも自分の働きに対して、適切な評価を受けられたり、サポートがあったりすると、喜びや感謝の気持ちを持つのではないでしょうか。努力が待遇につながっていること、働く上で支援を受けられることは帰属意識の向上につながります。

一方で、一生懸命働いても評価されない、困ったときに助けてくれない、スキルアップの機会がないなど、会社からの支援を感じられないと、帰属意識は下がってしまうでしょう。支援を受けられる会社を求めて、離職してしまうこともあるので注意が必要です。

帰属意識が低い場合の対処法

帰属意識が低いと、モチベーションの低下や定着率の低下など、様々なデメリットが生じます。そのため、帰属意識が低い場合には対処が必要です。

ここでは、5つの対処法を紹介します。自社で対応できていない部分から取り組んでいきましょう。

  • 企業理念やビジョンを明確にする
  • コミュニケーションを活発にする
  • 待遇を改善する
  • ワークライフバランス実現を目指す
  • インナーブランディングに取り組む

企業理念やビジョンを明確にする

従業員が会社に共感してくれるように、企業理念やビジョンを見直しましょう。経営者の思いを盛り込みながら、誰にでも伝わる明確な言葉でまとめるのがポイントです。最低限、以下の内容は取り入れると良いでしょう。

  • なぜこの事業を行っているのか
  • どのように社会に貢献したいか
  • どのような使命があるか
  • 従業員にどうなってもらいたいか
  • 何を実現したいか

現在だけではなく、将来も見据えて、会社や従業員、それに関わる人々をどう変えていきたいかをはっきりと伝えることで、企業理念やビジョンに共感を得やすくなります。

一から企業理念をつくる時や再検討する時は、他社の経営理念を参考にすると良いでしょう。自分自身の考えを一旦置き、他社を見ることで、自社に生かせるヒントが見つかるはずです。

また、一度つくった企業理念やビジョンが正解とは限りません。「従業員が愛着を持ってくれるか」「心に響くか」などを考えながら、何度もつくり直し、帰属意識を高められるものにブラッシュアップしていきましょう。

コミュニケーションを活発にする

従業員同士のつながりが生まれたり、互いに理解したりすることで、チームとして働いていきたい、つながりを大切にしたいという思いが芽生え、帰属意識が高まりやすくなります。

メンバーの関係を構築するためには、コミュニケーションの活性化が効果的です。フラットな立場で話せる社内イベントやミーティングを開催したり、Web会議システムを活用したリモートランチ会を開いたりするなど、オンライン・オフラインに関わらず、メンバーが関われる機会をつくりましょう。

リモートワークが主体の場合は、チャットに対してスタンプをする、朝礼で必ず顔を合わせるなど、意識的にコミュニケーションをとる機会をつくることが重要です。

≫ 社内コミュニケーション」の重要性とは?4つのメリットや事例をご紹介

待遇を改善する

給与や福利厚生など待遇に不満があると帰属意識は下がりやすく、より良い待遇を求めて離職するリスクが高くなります。

働きに対して適切な評価を行った上で、待遇に反映させましょう。評価に納得でき、待遇に満足できれば、従業員は長く働きたいと思えるはずです。

待遇改善のひとつとして、従業員が成長できる機会の創出にも取り組むと良いでしょう。セミナーへの参加や資格取得を援助するなど、スキルアップを実現できる支援を整備するのがおすすめです。

ワークライフバランス実現を目指す

働き方の多様化によって、仕事だけではなく、生活も両立したワークライフバランスの実現が重要視されつつあります。

多様な働き方は帰属意識を低下させる要因のひとつではあるものの、従業員が希望する働き方を叶えることは企業に価値を感じるきっかけになるでしょう。希望に応じてリモートワークを選択できる、フレックス制を採用する、ワーケーションを推奨するなど、柔軟な働き方を実現する体制づくりに取り組むのも、帰属意識向上に効果的です。

インナーブランディングに取り組む

インナーブランディングとは、社内に向けたブランディング手法です。従業員や関係者に向けて、社内イベントやワークショップ、社内報などを活用して企業理解を促します。

企業理念やビジョンに共感を得ることができれば、従業員の帰属意識向上を期待できるでしょう。企業の目的を体現できる従業員が増えることは、サービスの質の向上にもつながり、顧客満足度や業績の上昇にもつながっていきます。

インナーブランディングについては、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

≫ 社内モチベーションをあげるためのインナーブランディングとは?

帰属意識を高めることによる効果

帰属意識を高めることによって、以下のような効果を期待できます。

  • 離職率が低下する
  • 生産性が向上する
  • 組織力がアップする

自社の課題にマッチした効果がある場合は、帰属意識の向上に取り組みましょう。

離職率が低下する

帰属意識が高い人材は企業に愛着を持っているため、長く働いてくれる傾向があります。転職や退職などのリスクが低くなり、企業の離職率低下を実現できるでしょう。

近年、企業の人材不足は深刻であり、人材確保は容易ではありません。流出した人材を獲得するためには時間と費用がかかり、育成するためにも大きなコストがかかります。帰属意識の向上は、優秀な人材の確保や採用・育成コストの削減などメリットが大きいです。

生産性が向上する

帰属意識が高い人材が多い職場では、それぞれが会社に貢献したい意識を持っていることはもちろん、人間関係やチームのつながりが強いです。

そのため、コミュニケーションが活発になりやすく、協力して取り組んだり、意見交換からアイデアが生まれたりして、生産性の向上を期待できます。

組織力がアップする

帰属意識が高まると組織との心理的距離が縮まり、安心して働くことができます。周囲を気にして発言を我慢したり、行動を制限したりすることが減り、個々の能力を発揮しやすくなるのがメリットです。

能力が最大限に発揮されることで組織力も引き上げられ、企業の競争力や業績アップにも貢献するでしょう。

まとめ

企業における帰属意識とは、会社に属している意識・感覚です。帰属意識が高まることによって、離職率の低下や生産性の向上、組織力アップなどを期待できます。

帰属意識に課題がある場合は、企業理念・ビジョンを明確にしたり、コミュニケーションを活性化したりする取り組みが効果的です。

終身雇用の崩壊や働き方の多様化などによって帰属意識の低下は起きやすくなっていますが、適切に対処することで優秀な人材を確保することができます。まずは自社の現状を把握し、課題に合わせて帰属意識の向上を目指しましょう。

≫ 経営者や人事が直面する「帰属意識」とは?意識低下の3つのサインと併せて解説

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