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QOLの意味とは?
仕事と私生活の質を向上させる健康経営法をご紹介

QOLとは、クオリティ・オブ・ライフの略称で、私たちが生きる上で実現すべき指標です。企業にとっては、従業員のQOLを実現することによって、生産性の向上や定着率アップなど様々なメリットを期待できます。

この記事では、QOLの意味や注目される背景を解説します。個人でできるQOLの向上の仕方や企業におけるQOLの高め方にも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

QOLの意味

QOLは、クオリティ・オブ・ライフ(Quolity of Life)の略称です。ライフには、人生や生活といった意味があり、QOLは人生の質、生活の質という意味合いで用いられています。

ビジネスにおいては、仕事と生活が両立できていること、やりがいを持って働けていること、健康を維持できていることなど、幅広い捉え方があります。医療や福祉などでも注目されている言葉で、現代において重要視されている指標のひとつです。

QOLが注目される背景

人生や生活の質は、これまでも多くの人が考えていたことでしたが、QOLとして注目されたのはなぜなのでしょうか。

主なきっかけは、働き方改革と健康経営への注目です。なぜQOLが注目されるようになったのか、2つの背景から理解を深めていきましょう。

働き方改革

働き方改革は、2018年6月に成立した働き方改革関連法を皮切りに、取り組みが始まりました。労働基準法や労働安全性などの改正を行う法律であり、年5日の年次有給休暇の取得、労働時間の把握、時間外労働の上限規制、産業医体制の強化、同一労働同一賃金の実現などが盛り込まれています。

従業員にとっては、残業や休日出勤などが是正されました。空いた時間に運動をする、資格を取得するなど、自己投資をする人が増え、徐々に自己実現や社会貢献にも目が向くようになってきています。

健康経営

健康経営とは、1992年にアメリカでロバート・H・ローゼンによって提唱された考え方です。従業員がケガや病気をした際に発生する医療負担が高騰し、経営にダメージを与えることが懸念され、健康を維持する経営方法が注目を集めました。

日本では、長時間労働やブラック企業などが注目された時期に、日本再興戦略や未来投資戦略などを通して、この取り組みが始まっています。健康経営に取り組む企業を評価する「健康経営銘柄」や「健康経営優良法人認定制度」などが主な施策です。

健康経営を実現するための指標の一つとして、QOLが注目されました。働きやすい環境や無理のない労働時間などは、QOLに直結する部分です。QOLの向上は企業にとってもメリットが大きく、健康経営とともに重要視されています。

QOL向上がもたらす効果

QOLが向上することによる効果は、社員と企業それぞれにあります。社員目線では、仕事にやりがいを感じたり、心身が健康になったりするため、ワークライフバランスを実現しやすいのがメリットです。

プライベートの充実が仕事への活力になる、仕事での成功が余裕を生むなど、一つの効果にとどまらず、仕事や生活に対して好循環を生みます。

企業にとっては、従業員のQOL向上によって、経営への好影響を期待できます。心身が健康な従業員が増えると、生産性の向上や定着率アップなど、業績の上昇につながる可能性が高いです。業績が上がった分、給与アップや福利厚生の充実などに還元でき、こちらも好循環を実現できます。

QOLを高める方法

まずは、個人で取り組むことができるQOLを高める方法を紹介します。以下の6つの方法は、どれも意識次第ですぐに始められることばかりです。仕事や生活などQOLに課題を感じている方は、ぜひ実践してみてください。

  • やりがいをつくる
  • 十分に睡眠を取る
  • 食生活を整える
  • 適度に運動する
  • よく笑う
  • 瞑想する

やりがいをつくる

やりがいや生きがいを見出すことは、QOLの向上に効果的です。仕事において、嬉しい瞬間ややる気が湧く場面を考えてみて、モチベーション高く取り組めることを探してみましょう。

仕事にやりがいを見つけられなくても、プライベートで生きがいを見つけられると、仕事への活力が湧きます。好きなことや趣味をつくったり、ボランティアで社会貢献したりすることで、生活の質が上がっていることを実感できるでしょう。

十分に睡眠を取る

睡眠は、身体はもちろん、精神面を整える役割もあります。睡眠不足が当たり前になっていると、日々の活力や生産性が落ちるばかりか、病気のリスクも増えてしまうので注意しなくてはいけません。

十分に睡眠を取ることによって、1日の心身の疲れが回復し、仕事や生活に力を使うことができます。仕事に一生懸命取り組んだり、趣味も全力で楽しんだりできれば、生活の質が上がるはずです。

食生活を整える

食生活を整えることは、体力や健康の維持に欠かせません。暴飲暴食や偏った食事は体調不良につながるため、栄養バランスを意識して食生活を見直しましょう。

また、食事は幸福感を得られるものでもあります。頑張ったご褒美にちょっと豪華な食事をしたり、親しい人と食事したりすることで、心が満たされることが多いです。

適度に運動する

適度な運動は、心身のリフレッシュにつながります。激しい運動ではなくても、ほどよく汗を流すことで気持ちがスッキリし、運動に集中することでストレスが和らぐでしょう。

身体を動かすことは、コリや筋肉の痛みを軽減したり、生活習慣病を予防したりする効果も期待できます。軽いウォーキングやストレッチから、日々の運動を習慣にしてみましょう。

よく笑う

よく笑うことは、簡単なようで難しいことです。笑うと表情はもちろん、身体全体が動き、意外にも全身運動になっています。楽しい気持ちになることもできて、リフレッシュにぴったりです。

面白い映画や動画を見たり、親しい人と話したりして、笑う機会を積極的につくると良いでしょう。

瞑想する

瞑想は、古くからある健康法で、最近はマインドフルネスと呼ばれることもあります。何も考えない無の状態を維持することで、心と身体へのリラックス効果やストレスの軽減などを期待できる方法です。

QOL低下の原因と与える影響

QOLを高めるためには、QOLがなぜ下がるかも理解する必要があります。低下の原因や影響がわかっていれば、あらかじめ対策が可能です。ここでは、主な4つの原因と影響を詳しく解説します。

  • ストレス
  • メンタルの不調
  • 収入面の不安
  • 生活習慣の乱れ

ストレス

人間は、様々な場面でストレスを感じます。職場では、仕事のプレッシャーや責任、上司や同僚、部下との人間関係、昇進や異動による環境の変化など、ストレスは様々です。

職場に問題はないものの、普段と体の調子が違うようであれば、夫婦関係や親戚、友人、地域の人など、プライベートでのストレスが影響しているかもしれません。

ストレスを感じていると精神面に負担がかかりやすく、仕事に影響が出ると、さらに心のバランスが崩れてしまうことがあります。生活にも持ち込んでしまえば、QOLは著しく下がるでしょう。

メンタルの不調

メンタルの不調は、世界的に問題になっている事柄です。気分の落ち込みや強い不安、睡眠障害などが主な症状で、QOLを下げる大きな要因になります。

精神面にダメージを感じ、悩みやストレスなどを抱えている状態では、仕事のパフォーマンスが下がり、生活を充実させる気力を失うことも多いです。休職や離職にもつながるので、企業にとってメンタルヘルスのケアは重要な課題となっています。

収入面の不安

QOLと経済状態には、深い関わりがあります。収入に不安を抱えていると、思うように生活を送れなかったり、突発的な出費で問題を抱えたりすることがあり、大きなストレスにつながることが多いです。

何らかの原因で給与が下がる、借金やローンを上手く支払えていないなど、原因は様々ですが、家計の見直しや専門家への相談が必要になります。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れは、心身の不調につながります。偏った食事で体調を崩す、運動不足で身体が弱くなる、睡眠不足で疲れが抜けないなど、すべての不調は生活の質を落とす原因です。

生活習慣を改善できるのは自分自身だけなので、できるところから自ら見直す必要があります。軽い運動を始めたり、早めに寝たりするなど、小さな習慣からつくっていきましょう。

企業におけるQOLの高め方と評価方法

働き方改革や健康経営などをきっかけにQOLが注目されたように、企業においても重要な課題です。人材のQOLが向上できれば、様々なメリットが期待できます。QOLの高め方と評価方法をチェックしていきましょう。

  • 従業員の健康とメンタルをチェックする
  • 休暇の取得を促す
  • 柔軟な働き方を認める
  • 残業や休日出勤を削減する

従業員の健康とメンタルをチェックする

QOLを高めるためには、まず現状の把握が必要です。従業員の健康とメンタルの状態をアンケートや面談を通してチェックしましょう。

評価方法には、SF-36、WHO QOL-26などがあります。SF-36は36項目によるアンケートで、0~100点で得点が高いほど心身が健康です。WHO QOL-26は、身体、心理、社会、環境という4つの領域において、それぞれ100点満点で健康度を計測します。

健康度が明らかになれば、程度に合わせて保健指導を受けさせたり、傾向に合った対策を講じたりすることが可能です。

休暇の取得を促す

QOLを高めるためには、仕事を一生懸命行うだけではなく、身体や心を休める休暇も必要です。有給休暇の取得を促すことによって、仕事を離れてリフレッシュしたり、空いた時間で興味のあることを学んだりでき、人生の質を高めることができます。

休暇を促したものの、上手く活用出来ていない場合は職場の雰囲気が影響しているかもしれません。休暇が取りにくい雰囲気がある場合は、管理職が積極的に活用するなど、休みやすい風土をつくると良いでしょう。

柔軟な働き方を認める

従業員それぞれ置かれている状況が違い、ベストな働き方も変わってきます。育児に取り組んでいる方、親の介護が必要な方、会社から距離が離れている方など状況は様々です。

色々な状況に対応できるように、時短勤務やテレワークなど希望に合った働き方を認めると、従業員の人生に寄り添うことができます。仕事と育児、介護を両立できたり、通勤時間がなくなって自由な時間が生まれたりすれば、QOLが向上していくでしょう。

残業や休日出勤を削減する

残業や休日出勤は、QOLを下げる要因の一つです。労働時間が長く、休日の時間がないとなれば、心身の疲れがたまったり、親しい人と過ごす時間が減ったりします。

長時間労働が常態化している場合は、労働環境を見直しましょう。適正な労働時間になるだけで、従業員が自由に使える時間が増え、ゆとりが生まれます。そこに適切なフォローを行えば、従業員自身で健康維持や自己研鑽に取り組み、QOLが向上していくでしょう。

まとめ

QOLは、働き方改革や健康経営などをきっかけに注目された考え方です。従業員や企業が積極的に取り組むことで、心身の健康を維持でき、生産性向上による業績アップも期待できます。

個人で取り組めることは、生活習慣の見直しややりがいづくりなど、すぐにできることが多いです。企業は、労働時間を見直したり、働き方の多様性を尊重したりすることで、QOL向上をサポートできます。

従業員の方はできることから取り組みを始め、企業は従業員のQOL向上を助けるために動き出しましょう。

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