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今話題のギグエコノミーを徹底解説!

働き方改革の推進やITの高度化などを背景に、働き方が多様化しています。中でも、フリーランスとして働く人が増えており、ギグエコノミーという働き方が近年話題です。メディアでも取り上げられているものの、正しく理解しているか自信のない方が多いのではないでしょうか。

この記事では、今話題のギグエコノミーについて、他の新しい働き方との違いや注目されている理由、メリット、課題まで詳しく解説します。

ギグエコノミーとは?

ギグエコノミーとは、「ギグ」と「エコノミー」で構成される言葉です。「ギグ」は音楽業界において単発ライブを表す言葉で、ここでは単発を意味します。「エコノミー」は働き方を示し、ギグエコノミーは単発で仕事をする働き方のことです。

ギグエコノミーのスタイルで働く人をギグワーカーと呼び、ギグエコノミーとともに注目される言葉になっています。

日本では、近年注目され始めた概念ですが、アメリカのカリフォルニア州ではいち早く対策がとられました。ギグエコノミーをひとつの雇用体系に位置づけるためにギグ法が制定され、ギグワーカーを保護する動きが見られるようになっています。

ギグエコノミーの象徴とも言えるのが、フードデリバリーで馴染みのある人が多いUberです。多くのドライバーが登録し、車を運転することによって収入を得ている人が増えています。他にも、宿泊施設を貸し出す人と借りたい人をつなぐプラットフォーム「Airbnb」なども、ギグエコノミーの浸透によって急成長しているのです。

ギグエコノミーと似ている言葉に、シェアリングエコノミーやクラウドソーシングがあるので、2つの概念との違いを理解していきましょう。

シェアリングエコノミーとの違い

シェアリングエコノミーは、ギグエコノミーと語感こそ似ているものの、大きく異なる概念です。使用していない空き部屋や車を副業として人に貸し出す・共有する働き方のことで、仕事の受注という部分は含まれません。

一方、ギグエコノミーは、単発の仕事を受注することで成立する働き方で、自分のモノを貸し出す・共有して収入を得るシェアリングエコノミーとは異なります。対象にも違いがあり、シェアリングエコノミーはモノ、ギグエコノミーはヒトがターゲットです。

ただし、見方を変えれば、シェアリングエコノミーをギグエコノミーといえる場合もあります。例えば、Uberなどの配車サービスの場合、シェアリングエコノミーの側面が強いですが、車を活用して人の移動をサポートするという面ではギグエコノミーと言えるでしょう。基本的には、異なる働き方、経済のあり方なので、混同しないことが大切です。

クラウドソーシングとの違い

クラウドソーシングとは、インターネット上で人材に仕事を依頼・発注する手法です。働き方というよりも、フリーランスやギグワーカーなどが働く手段と言えます。

ギグエコノミーとは、言葉の意味としては異なりますが、クラウドソーシングサイトなどで単発の仕事を請け負った場合には、ギグエコノミーに含んで良いでしょう。

ギグエコノミーが注目されている理由

ギグエコノミーは、テクノロジーの発達によって実現しやすくなり、急速に注目されています。クラウドソーシングサイトが数多くリリースされたり、スキルを販売できるサービスが登場したりするなど、インターネットを使って仕事を請け負いやすくなりました。

また、働き方の多様化もギグエコノミーが注目されるきっかけのひとつです。一般的な会社員の場合、会社のルールに合わせて働くことになりますが、ギグエコノミーでは仕事の量や時間帯をコントロールできます。希望するワークスタイルやライフスタイルに合わせて働く方法として、ギグエコノミーは選択肢の一つです。

企業側がギグエコノミーを活用しようとすることも増えています。少子高齢化に伴って労働人口が減少しているため、企業は労働力不足や人材獲得難に陥っている場合が少なくありません。ギグエコノミーを活用して人材を募集することによって、単発ではあるものの、労働力を確保することができます。

ギグエコノミーのメリット

ギグエコノミーが注目されているのは、企業や労働者にとってメリットがあるからです。ここでは、企業と労働者の両面からギグエコノミーのメリットを見ていきましょう。

  • 【企業】コストを抑えて雇用できる
  • 【労働者】柔軟に働くことができる
  • 【労働者】自身のスキルや価値を活用できる

【企業】コストを抑えて雇用できる

企業が人材を採用しようとしたときに、正社員を雇用をする際に多くの費用がかかっています。採用費用は外部費用と内部費用に分けられ、外部費用は求人媒体への掲載、人材紹介の成果報酬、採用ページの作成など、内部費用は採用活動に伴う人件費などです。株式会社リクルートの調査によると、人材1人あたりの採用コストは平均93.6万円とわかっており、決して安いコストではありません。

ギグエコノミーを活用すると、ギグワーカーに対して単発で仕事を発注し、労働力を確保できます。採用コストはもちろん、育成コストや福利厚生コストなども抑えることができ、新規採用よりも大幅にコストを削減できるのが魅力です。

【労働者】柔軟に働くことができる

労働者にとっては、ギグエコノミーによって柔軟に働くことができます。ライフスタイルや働き方に合わせて、好きな仕事を探したり、仕事の量や時間帯を調整したりすることによって、ワークスタイルやワークライフバランスを実現できるのが魅力です。

会社で働く際には、少なからずルールや慣習があるため、自分の思い通りに働けないことが少なくありません。そういった環境にストレスや負担を感じている場合には、ギグエコノミーを選択することで、体力や精神面に余裕が生まれることもあるでしょう。

【労働者】自身のスキルや価値を活用できる

ギグエコノミーでは、スキルや価値が高い人材ほど、仕事を獲得しやすい傾向があります。即戦力として企業に貢献することができるとともに、スキルや価値を認められていることを実感できるでしょう。

所属している企業によっては、スキルや価値を十分に発揮できないことがあります。自分を認めてもらいたい、スキルを生かしたいという場合には、ギグエコノミーが向いているでしょう。

ギグエコノミーの課題点

ギグエコノミーは普及されつつあるものの、雇用形態のひとつとして定着しているとは言えない状態です。そのため、労働者の保護などの面に課題があります。

  • 【企業】ノウハウを蓄積しにくい
  • 【企業】無理な労働によってイメージが悪化するリスクがある
  • 【労働者】搾取されるだけになりかねない
  • 【労働者】社会とのつながりが希薄になりやすい
  • 【労働者】体制が十分に整っていない
  • 【労働者】ギグワーカー同士の格差が広がっている

企業や労働者それぞれから見たギグエコノミーの課題点をしっかり押さえていきましょう。

【企業】ノウハウを蓄積しにくい

人材採用にギグエコノミーを採用した場合、単発の仕事を依頼し、完了とともに労働者との関係は終了することになります。継続して依頼する場合もありますが、仕事を行うのは労働者であり、社内に人材が持つ知識やスキルを蓄積しにくいのが課題です。

即戦力を低コストで獲得できるのはメリットではあるものの、長期的に見たときにノウハウが蓄積されずに、企業としての競争力が低下する可能性があります。

【企業】無理な労働によってイメージが悪化するリスクがある

ギグエコノミーでは、比較的簡単に労働者を募集することができます。労働力を獲得できるからといって、無理な労働を強いたり、理不尽な要求をしたりすると、労働者に不満がたまり、企業のイメージが損なわれる可能性が高いです。

また、労働者目線ではない発注は、モチベーションや仕事の質の低下も引き起こしやすくなります。単発の発注だからこそ、互いに気持ちよく受発注できるように、コミュニケーションや体制などに気を配ることが大切です。

【労働者】搾取されるだけになりかねない

ギグエコノミーは、比較的新しい働き方であり、初めて参入する労働者も多いのではないでしょうか。受注する仕事によっては、労働時間や工数が報酬に見合わない場合もあります。

相場や工数を理解していなかった場合、思うように稼げず疲弊してしまうだけになるでしょう。請け負う仕事やギグエコノミーを十分に理解していないと、労働力として搾取されるだけになりかねません。自身のスキルや知識を正しく把握し、適正な対価を得られる仕事を選ぶことが求められます。

【労働者】社会とのつながりが希薄になりやすい

ギグワーカーは、企業とのやり取りや作業など、一連の仕事を一人で行う必要があります。一般的な会社員に比べると、日頃の人々との関わりや社会とのつながりが希薄になりやすいです。

孤独を感じることによって、モチベーションが下がったり、価値を見いだせなくなったりする場合があります。ギグワーカーとして継続して働くためには、同じように働く仲間を見つけたり、心身の調子に気を配ったりして、自己管理をすることが大切です。

【労働者】体制が十分に整っていない

ギグエコノミーは働き方のひとつではあるものの、まだ体制が十分に整っていません。雇用形態はフリーランスや個人事業主に該当するため、企業で設定されている最低賃金や時給などは定められておらず、収入は不安定になりやすいです。

仕事中にけがをしたときに保証を受けたり、仕事に使う道具が支給されたりすることは基本的にはありません。

また、雇用契約は企業に任せられている部分が多く、実態を知らないまま契約してしまうと、不当な労働条件や過酷な労働環境で働かなければならないこともあります。海外ではストライキが起きた事例もあり、労働者自身でそうしたトラブルを未然に防がなければいけません。

【労働者】ギグワーカー同士の格差が広がっている

ギグエコノミーが普及してすぐの頃は、実績は横並びの状態で、多くの人が参入しやすい状況でした。現在は、ギグエコノミーが多くの人に浸透しつつあり、仕事を獲得するために競争が生まれています。

企業はスキルや知識、実績のあるギグワーカーに優先して発注するため、稼げるギグワーカーと稼げないギグワーカーの格差が広がっています。これまでよりも参入のハードルが高くなっているので、スキルアップを目指すことが重要です。

まとめ

ギグエコノミーは、テクノロジーの発達や働き方の多様化、企業の人材不足などを背景に、注目されている働き方・経済のあり方です。

企業にとっては即戦力を低コストで獲得でき、労働者にとってはワークライフバランスの実現やスキルの発揮を目指すことができます。ただし、企業にノウハウを蓄積しにくかったり、労働者を保護する体制が整っていなかったりするのは課題です。

メリットと課題をしっかり理解して、ギグワーカーとしての働き方やギグエコノミーの活用を考えてみましょう。

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