Z世代と正しくコミュニケーションを取るコツ10選!特徴も解説
「Z世代の部下とどう接していいかわからない…」そのようにお悩みではありませんか?
たしかにこれまでの世代とは違って新たな世代の人と仕事をする場合、どう関わるのが正解なのか分かりませんよね。
そこで、この記事ではZ世代の特徴について解説していきます。
また適切な接し方やNG行動についても解説するので、接し方について悩んでいる方はぜひ参考にしてみて下さい。
Z世代とは?他の世代との違いも解説
Z世代とは、明確に定義されていませんが1997年から2012年生まれの世代のことです。
Z世代以外には「X」「Y」「α」世代があり、それぞれの特徴はご覧の通りになります。
X世代 | Y世代 | Z世代 | α世代 |
---|---|---|---|
1965年~1980年生まれ | 1981年~1996年生まれ | 1997年~2012年生まれ | 2013年生まれ~ |
44歳~59歳 | 28歳~43歳 | 12歳~27歳 | 11歳以下 |
・情報源はテレビの世代 ・バブル期とバブル崩壊を体験 ・SNSのリスクを理解している |
・ITリテラシーが高い ・安定を重視する傾向 ・経験や趣味に投資 |
・マスメディア離れが顕著 ・社会問題への関心が高い ・支出を控える傾向 |
・プログラミング教育が必須 ・タイムパフォーマンスを重視 ・環境への意識が高い |
Z世代はデジタルネイティブとも呼ばれ、幼い時からインターネットやスマートフォンが身近にある環境で育っています。
そのため、InstagramやTikTokなどのSNSの活用を通して、自己表現や情報収集を行うことが多いのが特徴です。
また、東日本大震災(2011年)を知っている世代で、SDGsなどの環境問題への取り組みにも触れていることから社会的関心も高い傾向にあります。
親世代に比べブランドへのこだわりもあまりなく、「自分に合うかどうか」を重視します。
Z世代と上手にコミュニケーションを行う10のコツ
育ってきた世代や環境が違えば、価値観や考え方も違って当然です。Z世代とのギャップを知ることで、お互いの価値観を尊重し上手にコミュニケーションを取る事が大事になるでしょう。
そこで、Z世代と上手にコミュニケーションを行う10のコツをご紹介します。
根拠のある指示を行う
Z世代はネットを活用してさまざまな情報を集め、「正しいか正しくないか」を判断する能力に長けています。
根拠のない指示や公平性を欠く評価を嫌うことが多く、「とにかく会社の指示・命令には従うべき」という考えは通用しません。
言葉で伝える際にも、最初に結論(結果)を話し、しっかり意味や目的を伝えることで効率性を重視しているZ世代にも受け入れやすくなるでしょう。
コミュニケーションツールを用いた柔軟なやり取りを行う
Z世代は、生まれた時から身近にスマートフォンやソーシャルメディアがあるので、SNSを積極的に使いこなしています。コミュニケーションにおいても、チャットアプリやビデオ会議ツールなどのデジタルツールにも長けているので、コミュニケーションツールを活用してやり取りを行うと良いでしょう。
紙の社内報からWeb社内報に切り替えたり、アプリ対応で個人のスマートフォンからも閲覧できるWeb社内報にすることもおすすめです。
透明性のあるコミュニケーションを行う
情報の隠蔽や秘匿性を避け、透明性のあるコミュニケーション環境を整えることが大事です。
情報の共有や意思決定のプロセスを明確にし、参加やフィードバックを促すことが重要になります。
ビジネスチャットツールを用いるとオープンにやりとりを行うことができるのでおすすめです。
平等に接する
社会問題への関心が高いことから、男女差別やジェンダーなどの平等性が求められる問題にも関心があります。
Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」でした。
コミュニケーションも含めて対等であることや、業務内容や評価基準が平等かどうかを求める傾向にあります。
コミュニケーション能力ごとに課題へのアプローチを行う
「新入社員本人」だけでなく「配属側組織」への配慮も大切です。
対面コミュニケーションを学ぶうえで、どちらか一方だけに教えるのではなく、両者がお互いを理解しながら学ぶようにすると良いでしょう。
そこでおすすめなのが、「1on1面談」です。
「1on1面談」とは、上司と部下が定期的に1対1でミーティングを行うことです。
Z世代とのコミュニケーションが活性化し、キャリアパスや悩みを把握することで課題解決へとつながります。
フィードバックをしっかり行う
内発的動機を重視するZ世代には、取り組みのプロセスやアウトプットなどが周囲からはどう受け止められているか、自分にどのような期待をされているのかをきちんとフィードバックすることが有効的です。これは、Z世代が「新しいことにチャレンジする」「うまくいくか分からないことを思い切って試す」など、リスクのある行動に苦手意識をもつ人が多いためです。
ちょっとしたことでも褒めてあげることで自己肯定感が高まり、コミュニケーションを取りやすくなるでしょう。
定期的にコミュニケーションをとる
Z世代はプライベートの時間を重視するため、定時内でミーティングの時間を設定することがおすすめです。
上司からの一方的なコミュニケーションではなく、双方の思いをやり取りできるようなコミュニケーションがベストでしょう。
インタラクティブ(対話型)なコミュニケーションを意識する
Z世代は自分の意見を主張するのが苦手なので、先ずはこちら側から「聞く姿勢」を意識することが大切です。
Z世代は対話することで、仕事の悩みや不安が解消され、いいアイデアが生まれます。
また、Z世代は個々の意見を大切にしているため、苦手意識を持たずにインタラクティブなコミュニケーションを意識しましょう。
価値観を否定しないようにする
多様性を認めているZ世代の社員は、自分自身の個性も認めてほしいと考えています。
改善点を伝える際にも、「君の考え方はその通りだと思うよ」「でも、その考えをこのように活かしてみたらどうだろう?」といったように、相手の価値観を否定しないような工夫が必要です。
プライベートも含めて、相手の価値観を尊重するようにしましょう。
参加型・体験型の場を設ける
デジタルに慣れ親しんでいるZ世代も、リアルな参加型・体験型のイベントを重視します。
リアルに体験することで得られる価値観を大切にしているからです。
実際のプロジェクトに参加する機会を設けて成功体験を積み重ねることで、モチベーションアップが期待できます。
Z世代の特徴11選
Z世代は、X世代やY世代とは異なる価値観を持っています。
価値観が違っていても、円滑にコミュニケーションを取るためにZ世代の特徴を11選にまとめましたのでご紹介します。
デジタルデバイスに強い
Z世代は、デジタルデバイスやネット環境を小さい頃から活用して育ったため、他世代と比較しても高いリテラシーを持っています。
そのため、Z世代とコミュニケーションをとるためには、自らデジタルデバイスに強くなる努力が必要でしょう。
SNSやテキストメッセージでのコミュニケーションを好む
Z世代は学生時代からX(旧Twitter)・Instagram・LINEなどの多様なSNS/チャットツールに慣れ親しんでいます。
テキストメッセージでのコミュニケーションが得意な傾向にあり、SNSを通して多くの人との繋がりを好む傾向です。
いいねでの承認や、スタンプでの気軽なコミュニケーションで対応しましょう。
自由な働き方を模索する
オンラインでテレワークを普及させたコロナ禍の影響もあり、時間や空間の制約から解放されたいという考えを持つ若者が多い傾向にあります。
フレックス制度の導入や有休消化率100%などに興味があり、休日出勤やサービス残業は好みません。
Z世代は、自分らしくあるために、プライベートの時間も充実できる自由な働き方を模索しています。
専門性を磨きたいという意識が強い
「人生100年時代」と言われる中で、長期的な人生設計が必要だと考えている若者が多いです。
特に65歳を超えた高齢期の期間が長くなることから、大企業で定年まで勤めることよりも「長く収入を得るスキル」の獲得のほうが重要だと思っています。
Z世代は、ITバブル崩壊やリーマンショックの時代背景のもとで育ったこともあり安定志向です。
もしもの時に備え、どこでも通用する人材になるために、専門性を極めたスペシャリストを目指す特徴があります。
コミュニティを大切にする
Z世代は自分自身が所属するコミュニティを大切にしています。
コミュニティのなかで共感や称賛を得たり、頼られたりすることに喜びを感じる人も多い傾向です。
SNSで「いいね」の数に一喜一憂するのもZ世代ならではの特徴と言えます。
Z世代は、コミュニティーの中で「認められたい」「共感してほしい」と承認欲求が強いので同調してあげることが大事です。
そのため、これまでの世代とは異なる人間関係を築き上げているということもZ世代の大きな特徴となります。
合わない仕事や組織とは距離を置く
Z世代は、自分の価値観を大事にする傾向があるため、「自分に合わない」と感じた仕事や組織とは距離を置きます。
幼い頃からインターネットを使いこなし、SNSなどで日常的に情報収集をしてきたZ世代にとっては、「多くの選択肢から自分に最適なものを選ぶ」という感覚が当たり前となっています。
仕事においても、社風や業務内容が自分に合わないと感じた場合は、より適した環境を求めて転職する傾向が強いです。
個性や自己表現を重視する
Z世代は、多様性を受け入れる一方、個性や自己表現を重視します。
自分らしさを重視し、かつ承認欲求が強い世代であるため、消費にも個性や自己表現を重んじる傾向です。
他者と異なっているかどうかも気にしていない人が多いので、個性を尊重してあげる事が大事です。
キャリアに保守的な考えをもっている
長期的な不況下で育ったZ世代は、安定志向な傾向にあることから、キャリアに対しても保守的な考えを持っています。
たとえ出世意欲はあっても、挑戦した時のリスクを重んじるため出世を望まない人も増加傾向です。
1つの会社に固執せず、終身雇用にも期待していないため、キャリアアップのための転職なら悩まずに決断できるでしょう。
社会問題に関心が高い
Z世代は、アメリカ同時多発テロやパレスチナ問題などに触れて生活してきたので、社会問題に関心が高いです。
リアルタイムで目の当たりにした東日本大震災なども心に深く残っています。
SNSの普及によって世界と日本を対比する機会が多かったり、それまでの世代よりも情報がたくさん入ってくるため多様な考え方ができるのも特徴の一つです。
コミュニケーションが苦手な人が多い
Z世代は、コロナ禍だったり、SNSでのやり取りに慣れているので、対面でのコミュニケーションや大人数でのコミュニケーションに不慣れな場合があります。
SNSの「炎上」を恐れ、「いいね」を好むZ世代とコミュニケーションを取るには、「書類をまとめてくれてありがとう」と感謝の気持ちを伝えて下さい。
また、失敗した時は励まし、いい仕事をした時は言葉にして褒めることで、距離が縮まるでしょう。
タイムパフォーマンスを重視する
Z世代は、「短い時間でどれだけ満足度を得られるか」というタイムパフォーマンスを重視する傾向にあります。
三省堂辞書を編む人が選ぶ2022年の新語にも「タイパ(タイムパフォーマンスの略)」が大賞に選出されたように注目を集めています。
Z世代は「短時間で効率よく結果を出す」ということに価値を置いているため、効率を求められる職場においては戦力となるでしょう。
Z世代にしてはいけないNGな行動5選
とても保守的で承認欲求が強く、多様性を重んじ、個性を大事にするZ世代にしてはいけない行動が5つあるのでご紹介します。
言葉1つ、態度1つ、行動1つで、せっかく築き上げた信頼関係が崩れてしまわないように注意しましょう。
- 自分の世代と比較する
- Z世代と一括りにする
- プライベートの時間も拘束する
- これまでの仕事の価値観を押し付ける
- 現状の組織のあり方に合わせようとする
自分の世代と比較する
世代の数だけ価値観も違うので、自分の世代と比較してはいけません。
「自分の若い頃は⚪︎⚪︎だった」という思い出話はいいのですが、「若いうちは▲▲すべきだ」と固定概念を植え付けようとしてもZ世代には通用しないでしょう。
価値観や考え方は人の数だけあると考え、個性を尊重する事が大切です。
Z世代と一括りにする
Z世代の特徴は、あくまでも全体的な傾向であり、Z世代を一括りにしていいわけではありません。
Z世代の社員と仕事をする上で、スムーズにコミュニケーションをとるためには、1人1人の個性を見てあげることが大事です。
「Z世代だから〇〇」ではなく、「〇〇さんだから〇〇」というようにその人自身を見てあげる必要があります。
プライベートの時間も拘束する
Z世代は、ワーク・ライフ・バランスを重視していることから、プライベートの時間も拘束されてはストレスに感じてしまう人が多いでしょう。
そのため、休日出勤や休日の勉強会など、プライベートの時間に影響する要望は受け入れられません。
Z世代の社員をマネジメントする際には、業務内に仕事が終わるように指導していきましょう。
これまでの仕事の価値観を押し付ける
自分たちの世代では常識だった価値観でも強要することはいけません。
例えば、下記のようなことはNGです。
- 上司よりも先に帰ってはいけない
- 新人は誰よりも一番早くに来る
- 残業が長い人ほど頑張っている
- リモートワークを取り入れない
- 入社後の研修内容が刷新されていない
- 髪型や服装など規定がある
- 社歴が長い人の意見が通りやすい など
上記のような価値観は、Z世代には受け入れられません。
Z世代の特徴にあった価値観で接するようにしましょう。
現状の組織のあり方に合わせようとする
Z世代に、現状の組織のあり方を無理やり合わせようとすることはやめて下さい。
「うちの会社では以前から⚪︎⚪︎しているからZ世代も同じように対応して欲しい」と言われても、Z世代は拒否感を示すでしょう。
Z世代は、会社の慣習という説明では納得しないので、継続している意味や目的を示してあげることが大事です。
もし、意味のない慣習であれば、世代に合わせ改善していきましょう。
Z世代とコミュニケーションを図るにはチャットツールがおすすめ
Z世代は電話やメール、ファックスなど従来のコミュニケーション手段と比較して、簡潔で直接的なコミュニケーションが可能なチャットツールを好む傾向です。
チャットツールはやり取りの記録が残り、簡単に扱え、タイミングを問わずコミュニケーションが可能なのでメリットもたくさんあります。
とくにおすすめのチャットツールは「Talknote」です。
「Talknote」は、リアルタイムな情報のアップデートや共有、データの蓄積と運用等を可能にする27の機能を備えています。
Z世代が好む「同意」「共感」「承認」をワンタップで簡単に伝えることができ、「サンクス」機能を使えば、Z世代が好む「感謝」や「称賛」をメンバー同士で送りあうこともできます。
このようなコミュニケーション活性化機能だけでなく、HR機能、業務効率化機能、管理機能などサービスは盛りだくさんです。
現在、14日間無料で体験できるので、Z世代とコミュニケーションを図るツールとして「Talknote」を是非お試しください。
まとめ
Z世代と上手にコミュニケーションをとるためには、まずZ世代の特徴やNG行動を知る必要があります。
Z世代は、「平等」「自由」「個性」「プライバシー」を重視する傾向です。
逆に、「否定」「押しつけ」「比較」「根拠のない行動」を嫌います。
Z世代は「炎上」を嫌い「いいね」や「多くのフォロー」を好むことから、繊細で傷つきやすい一面もあるため、話を聞き褒めてあげることが大事です。
しかし、対面でのコミュニケーションが苦手なので、チャットツールでコミュニケーションを取ってみてはいかがでしょうか?
Z世代とコミュニケーションを図るツールは、「Talknote」がおすすめです!!