失敗やミスを怖がったり、積極的ではない社員に頭を抱えている管理職の方は多いのではないでしょうか。このような心理は自己肯定感の低さが原因です。

自己肯定感は仕事のモチベーションや幸福感、周囲の人達との関わり方に影響を与えるとされており、自己肯定感が高い場合と低い場合の違いは、特徴となって表れます。

本記事では、「自己肯定感の定義を知りたい」「自己肯定感が仕事に与える影響について知りたい」「自己肯定感の高め方を知りたい」と思っている方に向け、以下を解説します。

部下のフォローアップに役立つITツールも紹介するので、ぜひ本記事を参考にしてください。

自己肯定感とは

自己肯定感とは、「自分自身を肯定し、好意的に受け止められる」ことを言います。ありのままの自分を認めて尊重し、自己価値を感じている心理状態を指す言葉です。

自分自身には生きる能力があって、幸せになる価値があると認識している状態にあるため、人間関係やパートナーシップなどに良い影響を与える土台となります。

自己肯定感には「絶対的自己肯定感」と「社会的自己肯定感」があり、この2つには以下の違いがあります。

前者に対し、後者は外的要因や環境によって培われる肯定感なので、他者からの評価がなければ自分を肯定できないという心理状態に陥る危険性があります。そのため、最初に絶対的自己肯定感を抱くことが大切です。

自己肯定感が高い人の3つの特徴

自己肯定感の高さは仕事や他者との関係性に大きく影響する要素であり、積極的な行動や物事を肯定的に捉えられる、継続的に努力をするといったプラスの特徴につながります。

以下、自己肯定感が高い人の特徴について確認していきましょう。

1.主体性があり、積極的に行動する

自己肯定感の高い人は自分の存在自体を肯定的に認めているので、自信を持って主体的に行動できます。課題があったとしても、それを必ず解決できると考えるため、常に前向きなことが特徴です。その考えが作用して抱えている課題も解決していけます。

思考や発言も前向きで、自分の意志によって主体的に物事に取り組んでいきます。「他人からどう思われるか」を気にして怯えることや、他者からの評価に振り回されることもありません。
つまり、主体的で能動的な有り様が自己肯定感の高い人の特徴に挙げられるのです。

2.物事をプラスに捉えられる

自己肯定感の高い人は物事を前向きに捉えられます。自分の失敗やミスをしても前向きに改善していけると考えるので、失敗を恐れずに挑戦していけます。

自分の意志決定を信じ、その結果発生した状況や選択の責任も積極的に背負うので、失敗しても他人のせいにすることはありません。また、自分の欠点を素直に受け入れて前向きに捉えているので、他者の欠点に対しても意識せずに寛容になれます。

つまり、自己肯定感の高い人は物事や他人の悪い面に対し、その状態を受け入れて良い部分を肯定できる柔軟性があるのです。

3.努力を継続する

自己肯定感の高い人は努力を継続する傾向にあります。
常に意欲を持って前向きに努力を継続することによって、夢や目標を実現できる可能性を上げられるという特徴があります。

できないことを受け入れた上でそれができなくても良いが、できるようになったら嬉しいと思って努力をするので、苦手なことに対しても苦痛を感じずに意欲的に努力ができるのです。結果、さまざまな実力のアップにつながります。

自己肯定感が低い人の3つの特徴

自己肯定感が低い人には失敗体験に囚われている傾向があり、ネガティブになりやすいという特徴があります。他人の存在を常に気にしていて、意見をあまり言わず、精神的に不安定になりやすいという問題があるのです。
以下、自己肯定感が低い人の3つの特徴について確認していきましょう。

1.常に他者と比較して判断する

自己肯定感の低い人は、他者と比較して判断してしまうという悪癖があります。自己肯定感が低いので、自分の劣っているところを探して自己否定するという傾向に起因すると考えられます。

周りの人や他人と自分を比較することによって、自己嫌悪に陥りやすく、嫉妬や劣等感をいだきやすいという問題につながってしまうのです。結果、精神的に不安定な状態になっていくこともあるでしょう。

2.受動的で自分の意見をあまり言わない

自己肯定感の低い人は受動的な人が多く、あまり自分から意見を言わない特徴があります。自分の意志による決断が必要だったとしても、他者から否定されないかどうかを気にして選択する傾向があります。

つまり、自己肯定感の低さは主体性に欠ける状態につながるのです。また、他者からの反対意見に対しても不寛容であり、自分の正当化に走ってミスを認めないといった傾向もあります。仮にミスを認めたとしても、自己嫌悪に陥りやすいという問題につながるのです。

3.精神的に不安定になりやすい

自己肯定感の低い人は、精神的に不安定になりやすいという特徴があります。

少しのミスや失敗を起こした場合でも落ち込んでしまう傾向にあり、失敗や批判を恐れることによってチャレンジを避けようとする点も特徴です。
挑戦を避け続けた結果、新たな物事に取り組む機会を逃してしまい、目標を達成できる能力があると確信できなくなってしまうのです。

また、精神的に不安定な状態なので、他者に対して異常に攻撃的になり、相手を攻めることで自己優越感に浸ろうとするケースもあります。結果、周囲から孤立したりトラブルに発展したりなどします。

なぜ自己肯定感を高める必要があるのか

自己肯定感を高める必要がある理由は複数存在しますが、ここでは以下の2つに絞って確認していきましょう。

自分の価値観にあった人生を生きられる

自己肯定感が高い人の場合は、常に自分の大切にしている価値観によって物事を判断し、行動します。これによって自分の価値観にあった人生を生きられるようになるのです。

自分の価値観に沿って意志と判断によって生きていると、「自分の人生を生きている」という実感が持てます。前向きに行動して失敗の責任も積極的に背負っていき改善できると信じることも含めて、日々を過ごすことが楽しくなります。

つまり、自己肯定感が高いと主体的に生きていけるようになるのです。

人間関係が楽になる

自己肯定感が高いと、人間関係が楽になります。批判や反対意見を恐れずに自分の意見をはっきり言えるようになります。

他人と比較しないので、他者からの評価に左右されずに能動的に生きていけます。つまり、周囲の声に左右されない人生を送れるのです。

目標を達成したり、成果につなげやすくなる

自己肯定感が高いと目標の達成や実現につなげやすくなります。

自信を持って継続して努力し、チャレンジングな行動をしていけるので、今までできなかったことができるようになるなど、苦手なことの改善もできます。結果、より自己肯定感を高めることにもなるのです。

自己肯定感が仕事に与える影響とは？

自己肯定感は仕事にもさまざまな影響を与えます。自己肯定感が高い場合と低い場合とで仕事に与える影響について、詳しく確認していきましょう。

自己肯定感が高いことによる影響

自己肯定感が高い人は、前向きに仕事に取り組めるので結果を出しやすい傾向にあります。

自分の得意分野を活かして最適な仕事を見つけて取り組んだり、人と積極的にコミュニケーションを取りやすかったりなど、さまざまな良いことにつながります。失敗してもそれを受け入れて改善し、次につなげようとするので、常に前向きです。

自己肯定感が低いことによる影響

自己肯定感が低い人は、自分に自信がないことで意見や考えを押し殺してしまったり、新しい仕事ややり方に挑戦することをためらってしまったりする傾向にあります。
人とのコミュニケーションに抵抗を感じやすく、仕事が円滑に進まなくなる要因になります。ミスや失敗をした時に自己嫌悪に陥って落ち込みやすいので精神的に不安定であり、実際に問題の改善につながる可能性も低いです。

つまり、仕事においてもあまり成果を出せず、さらに自己嫌悪に陥るという悪循環につながってしまうのです。

自己肯定感を高める3つの方法

自己肯定感を高めるには、以下の3つの方法があります。

1.成功体験を書き出す

自分自身の過去の成功体験を書き出したり、小さな目標を書き出して達成してチェックすることで自己肯定感を高めることができます。

成功体験とは、実際に自分がやってみてうまくいった経験であり、その成功体験の積み重ねは自己信頼につながる要素でもあります。そのため、それらを振り返ることで自己肯定感を高めることにつなげられるのです。

2.失敗体験を見つめ直す

自分自身の失敗体験を見つめ直し、違う角度から捉えてみましょう。

自己肯定感を下げる要因となっている過去の失敗体験を違う角度で捉えてみることで肯定的な側面も捉えられるようになり、自己肯定感を高めることができます。

例えば、失敗したことによって周囲の人達に励まされたといった場合は、その失敗によって仕事仲間の大切さに気づけたことになります。このように物事の肯定的な側面を見ていくことも大切です。

3.現在の自分をニュートラルに捉える

現在の自分の能力や社会的ステータスなどを他者と比較せずにニュートラルに捉えるようにしましょう。

能力や社会的ステータスなどを比較しないことで、自己肯定感を下げる要因をクリアにできます。

仕事の自己肯定感を高めるツールなら「Talknote」

ITツールの運用は社員のフォローによる自己肯定感を高めるためには効果的です。
ITツールの中には、社員とのコミュニケーションをとりやすくするための業務用チャットツールがあり、導入すれば社員と上司の対話における距離感を縮めやすくなります。距離感が縮まれば、社員が抱えている問題に対してアドバイスもしやすくなるでしょう。

特にTalknoteというチャットツールには、同僚への称賛や業務ノウハウの蓄積やタスクとなど、情報の可視化ができる機能があり、社員の社会的自己肯定感を高める一助になります。

Talknoteは無料トライアルができます。ぜひお試しでダウンロードもご検討ください。

まとめ

自己肯定感を高めることは、人生を豊かに送れるようになるだけではなく、普段の仕事においても成果を出しやすくなったり新たな分野に挑戦したりといった効果を生みます。

自己肯定感を高めるためには、成功体験を振り返ったり失敗した経験を捉え直したりなどの取り組みが大切です。部下の自己肯定感を高めたい場合は、これらだけではなく、普段の業務で相手の気持ちを推し量って部下と関わることも欠かせません。

部下との距離の感覚を縮めるためには、業務用チャットツールの導入がおすすめです。自社に適したチャットツールを選ぶ際は、Talknoteも候補に入れてみてはいかがでしょうか。
無料トライアルが可能なため、お試しでダウンロードできます。