「機能と料金のバランスがとれたプランを選びたい」
ビジネスチャットを業務で利用する場合、必要な機能を満たすには、有料版を選ぶ必要があります。しかし、料金体系は製品によって違いがあるため、「分かりにくい」と感じる人もいるでしょう。
本記事では、ビジネスチャットの料金体系を2パターンに分け、その特徴について解説します。
本記事のポイント
- ビジネスチャットの料金体系の違いを把握できる
- ビジネスチャット製品がどの料金体系に属しているかが分かる
本記事を読むことで、ビジネスチャットの料金体系の違いについて理解でき、自社がどちらのタイプに適しているか判断できます。ビジネスチャットの導入をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。
ビジネスチャットとは?導入メリットについて
現在、主流のビジネスチャット製品の料金体系は次の2タイプに分かれます。
- タイプ①:ユーザー数1名当たりに費用がそれぞれ発生する
- タイプ②:ユーザー数のレンジによって費用が決まる
各タイプの特徴と、どのような企業や組織に向いているか、順番に見ていきましょう。
タイプ① ユーザー数1名当たりに費用がそれぞれ発生する
1ユーザーごとに課金するタイプの料金体系は、シンプルで分かりやすいことが大きな特徴です。料金体系は、利用人数に対して発生します。しかし、人数が増えるにつれて費用がかさんでしまう点はデメリットとなります。1人当たりの費用相場は500円/月程度ですが、オプションや使用可能な機能によって異なる場合があります。
人数の少ない企業や組織は、利用人数できめ細かくフィットできるこの料金体系が向いています。逆に、人数が多い企業や組織にとっては、利用人数が多い分負担が大きくなるでしょう。導入時には慎重な比較検討が必要です。
代表的な人数課金型ビジネスチャットには、「Chatwork」「Slack」「LINE WORKS」などがあります。これらのビジネスチャットについて、料金体系を中心に確認していきましょう。
1.Chatwork(https://go.chatwork.com/ja/)
【特徴を一言で表すと】
・タスク管理など便利機能を備えた、誰もが使いやすいチャットツール
【料金体系】
プラン名 | 月額料金(1ユーザー) | 利用可能な機能 |
フリー | 無料 | ・コンタクト無制限 ・累計14のグループチャットに参加可能 ・1対1での音声/ビデオ通話 ・2段階認証 ・5GBのストレージ容量 |
ビジネス | 500円(年間契約の場合) | パーソナルプラン全機能+ ・ユーザー管理機能 |
エンタープライズ | 800円(年間契約の場合) | ビジネスプラン全機能+ ・社外ユーザー制限 ・IP・モバイル端末制限 ・チャットログのエクスポート機能 ・サービスの品質保証など |
※上記価格はすべて税抜き
【料金体系の特徴】
Chatworkは、無料のフリープランから1ユーザー当たり月額800円のエンタープライズプランまでの3段階。最上位のエンタープライズ版でも月額800円と手ごろな料金体系です。
フリープランでは、グループチャットの制限数14と音声/ビデオ通話が1対1でしかできない点がネックです。ユーザー管理機能があると便利なため、法人の場合はビジネスプランがオススメ。エンタープライズプランでは、セキュリティ機能の追加やチャットログのエクスポート機能があります。
2.Slack(https://slack.com/intl/ja-jp/)
【特徴を一言で表すと】
・豊富なAPIで、外部サービスを集約できるチャットツール
【料金体系】
プラン名 | 月額料金(1ユーザー) | 利用可能な機能 |
フリー | 無料 | ・チームの直近メッセージ1万件にアクセス可能 ・Googleドライブ、Office365など10個のインテグレーション ・1対1の音声/ビデオ通話 |
スタンダード | 850円(年払いの場合) | ・メッセージ履歴へのアクセス無制限 ・無制限のアプリ連携 ・コネクト機能による外部との連携 |
プラス | 1,600円(年払いの場合) | ・サービス品質保証契約 ・ユーザーへのプロビジョニングおよびデプロビジョニング ・すべてのメッセージデータのエクスポート |
Enterprise Grid | 個別相談 | ・無制限のワークスペース ・データの損失防止機能 ・専任のカスタマーサクセスチーム ・HIPAA準拠のメッセージおよびファイルでのコラボレーション |
※上記価格はすべて税抜き
【料金体系の特徴】
Slackは、無料のフリープランから個別相談のEnterprise Gridプランまでの4段階。月額850円(年払いの場合)のスタンダードプランを選べば、機能面で日常業務に困ることはありません。
ただ、すべてのメッセージデータをエクスポートしたい場合は、プラスプランへのアップグレードが必要です。また、「データの安全性を保ちたい」「ワークスペースの数が必要な大企業だ」といった場合は、Enterprise Gridプランを検討しましょう。
3.LINE WORKS(https://line.worksmobile.com/jp/)
【特徴を一言で表すと】
・業務を進めるための機能が充実したビジネス版LINE
【料金体系】
プラン名 | 月額料金(1ユーザー) | 利用可能な機能 |
フリー | 無料 | ・ユーザー数100人まで ・ストレージ5GB ・1対1の音声/ビデオ通話 ・グループ機能 ・カレンダー機能 ・アンケート機能 |
ライト | 300円(年間契約の場合) | フリープラン全機能+ ・ユーザー数無制限に拡張 ・ストレージ100GBに拡張 ・同時接続200人までの音声/ビデオ通話 ・過去6ヶ月間のログをダウンロード可能 ・広告の非表示 |
ベーシック | 500円(年間契約の場合) | ライトプラン全機能+ ・ストレージ1TBに拡張 ・ユーザー1人当たり30GBまでのDrive使用 ・タスク管理機能 |
プレミアム | 1,000円(年間契約の場合) | ベーシックプラン全機能+ ・ストレージ10TBに拡張 ・ユーザー1人当たり1TBまでのDrive使用 ・アーカイブ機能 |
※上記価格はすべて税抜き
【料金体系の特徴】
LINE WORKSは、無料のフリープランから1ユーザー当たり月額1,000円のプレミアムプランまでの4段階。月額300円(年間契約の場合)のライトプランの場合、同時接続200人まで音声/ビデオ通話が可能です。また、過去6ヶ月間のログをダウンロードできるため、日常業務は十分にこなせます。
ただし、タスク管理機能やアーカイブ機能を利用する場合は、上位プランへのアップグレードを検討しましょう。
タイプ② ユーザー数のレンジによって費用が決まる
もう1つの料金体系は、「〇人~〇人の場合はXXX円」「〇人~〇人の場合はXXX円」という形で費用レンジが決まっているタイプです。一般的には、最初にご紹介した1人当たりの課金タイプに比べるとリーズナブルなものが多い傾向にあります。ただ、ツールによる差が大きく、見積もりが必要な場合も少なくありません。
例えば、使用する機能が変わることで料金が大幅に変動し、結果的に低コストに収まる場合もあります。高くなる場合でも、自社にベストマッチな機能を導入・活用することで、業務効率化となり、よりポジティブな成果を生むケースも見られます。
こちらの料金体系を採用しているビジネスチャット製品は、セキュリティ面のアレンジなどが効きやすく企業によっては安心して使えます。代表的な人数レンジ型課金ビジネスチャットとして、「Talknote」「SONR」「direct」の3製品をご紹介します。
1.Talknote(https://talknote.com)
【特徴を一言で表すと】
・ビジネスチャットとして十分なスペックを備えながら組織活性化に役立つSNS機能も充実
【料金体系】
プラン名 | 月額料金 | 利用可能な機能 |
非公開 | 非公開 | ・グループ機能の充実 ・LINEなどのコミュニケーションツールのようなスムーズなメッセージのやりとりが可能 ・アクションリズム解析機能 ・オーバーワーク通知機能 ・組織活性スコア化機能 ・サンクススコア機能 ・タスク管理機能 ・スタンプ機能 ・投稿テンプレート ・予約投稿 ・メール連携機能 |
【料金体系の特徴】
利用人数と使用したい機能に応じて企業様と打ち合わせを行い最適なプランを提示します。中小企業から大企業まで、利用人数の規模に合わせた柔軟な料金体系となっていますので、気軽にお問い合わせください。
2.SONR(https://guide.sonr.jp/)
【特徴を一言で表すと】
・シンプルでタスク管理がしやすい中小企業向けのチャットツール
【料金体系】
プラン名 | ユーザー上限数 | 料金 | 利用可能なストレージ容量(1社) |
お試し | 3人 | 無料 | 100MB |
ライト | 5人 | 月額5,000円 年額5万円 |
10GB |
レギュラー | 20人 | 月額1万円 年額10万円 |
40GB |
プレミアム | 300人 | 月額2万円 年額20万円 |
100GB |
【料金体系の特徴】
SONRは、無料のお試しから2万円のプレミアムまでの4段階。ユーザー上限数は、最大で300人のため、スタートアップなど中小規模の企業に向いています。
3.direct(https://direct4b.com/ja/)
【特徴を一言で表すと】
・現場の人にも使いやすい操作性とチャットボットによる業務効率化が魅力
【料金体系】
プラン名 | ユーザー上限数 | 月額料金 | 利用可能なストレージ容量 |
フリー | 10人 | 無料 | 5GB |
ベーシック | 10人 | 6,000円 | 5GB |
プラス | 20人 | 1万2,000円 | 10GB |
プレミアム | 50人 | 2万7,500円 | 25GB |
マックス | 100人 | 5万円 | 50GB |
【料金体系の特徴】
directは、無料のフリーから5万円のマックスまでの5段階です。ユーザー上限数は、最大で100人のため、起業したばかりの小規模の企業に向いています。
Talknoteをオススメする理由
Talknoteの料金プランは、ご相談いただく企業向けに、きめ細やかな設定ができます。そのため、費用やオプションの内容については非公開です。料金のご相談をいただくと、当社の営業から料金体系について丁寧にご説明した上で、最も適したプランをご提案します。
Talknoteは、単なる「チャットツール」ではなく、組織エンゲージメント(ロイヤリティ)を活発にする機能が盛りだくさん。機能が豊富なため、企業ごとに欲しい機能や不要な機能が見つかるでしょう。導入前に、お打ち合わせを行うことで、企業様にジャストフィットする機能を適切な価格でご提供でき、最高のパフォーマンスを生むことが可能です。
Talknoteには、組織内のコミュニケーションを円滑にするタスク管理や予約投稿、利用データの解析機能を使った社員への心理的なフォローなど魅力ある機能があります。自社に必要な機能を取捨選択して、ぜひ組織のパフォーマンスを高めるツールとしてご活用ください。
まとめ
ビジネスチャットの料金体系について、2パターンに分けて解説しました。「主要製品がどちらの料金体系を採用しているか」「自社はどちらのタイプが向いているか」など、ビジネスチャット製品の選定時に確認しましょう。
自社の規模や利用したい機能にぴったり合った料金プランがなかなか見つからない場合は、ぜひ当社にご相談ください。